現在記録しているデータ項目 (写真は別)。褥瘡ケアを開始した1997年には記録していなかったデータが、時代とともに少しずつ増えてきました。
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患者番号
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性別
- 褥瘡保有者数では性差はありませんが、いろいろなデータでは性差が見られます。
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生年月日
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入院日
- 年度毎の褥瘡保有者数、発生部位、褥瘡病期割合などの変動分析の基礎になります。
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褥瘡部位
- 仙骨部を右仙腸関節部、仙尾部、仙骨部中央上部など、部位をなるべく詳細に記録しています。
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褥瘡発生日
- 入院前の褥瘡発症では、家族に確認したり、正確な発生日を知ることが困難なことが多いです。
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発生日と入院日の間隔
- 褥瘡発生が入院前発生か、入院時か、院内発生かがわかります。
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褥瘡初診日
- 現在、回診は週1回行っています。季節的な特徴が分かるかもしれません。
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初診時年齢
- 男女別の褥瘡患者さんの入院時年齢差が年齢分布によって示されます。
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発生日と初診日の間隔
- 褥瘡初期の変動がわかります。
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転帰日
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初診日と転帰日の日数
- 最近は入院期間が短縮され、褥瘡が治癒する前に退院する方が多くなりました。
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発生日と転帰日の間隔
- 治癒に要する日数が、病期ごと、褥瘡部位ごと、その他の要素などとの関係が分析できます。
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転帰時の褥瘡の状況
- 初診時、あるいは最悪DESIGN-R時に比し、褥瘡の改善、増悪などの転帰を記録しています。
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初診時の褥瘡病期
- 1900年代、2000年代、2010年代と初診時の病期、褥瘡部位などの変遷が分かります。
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転帰日までの病期の変動
- 褥瘡の病期の移り変わりの速度や特徴が、ケア方法などの開発やシンポで改善していく状況が理解できます。
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初診時のDESIGN-R
- 初診時の褥瘡の状態が、時代とともに変わりました。早期発見、早期治療の方向に改善しています。
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転帰日までのDESIGN-Rの変動
- DESIGNからDESIGN-Rに改正された局所評価の有効性が理解できます。
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褥瘡が瘢痕部に発生したか否か
- 再発した褥瘡のうち、瘢痕部に発生した褥瘡の特徴や経過が分析できます。
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全経過での褥瘡の最悪病期
- 多くの褥瘡で、全経過を正確に記録することにより、褥瘡の進展経過や発生機序が理解しやすくなります。
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転帰時の褥瘡の転帰
- 全身ケア、褥瘡の局所ケアなどの効果を検討することができます。
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噴火口現象の有無
- 難治性の仙骨部褥瘡の原因として、担当者Nは噴火口現象、外輪山による悪影響を報告しています。
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噴火口現象に対するケア
- 高度な骨突出は、殿筋などの筋が廃用性萎縮に陥り、陥凹したためです。補填するクッションの効果を示します。
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褥瘡の局所ケアの流れ
- 褥瘡の時期に応じて、適切な処置方法を選択することが大切です。
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使用したマットレス
- マットレスの選択は重要です。その特徴をよく知らなければなりません。
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DESIGN-Rの回診毎の記録
- DESIGN-R評価に慣れれば、短時間で評価できるようになるし、合計点を聞けば褥瘡状況が分かるようになります。
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褥瘡発生時/褥瘡初診時のリスクスケール
- 下記2つのリスクスケールの関係を多数の症例で分析すると、各々の特徴が理解できます。
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ブレーデンスケール
- 栄養、排泄管理、リハビリなどの重要性に気づかされるスケールです。
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OHスケール
- 慣れると、簡単に褥瘡発生や増悪のリスクがわかり、マットレスなどの選択に有効です。
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- 下記2つのリスクスケールの関係を多数の症例で分析すると、各々の特徴が理解できます。
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排泄状態 (おむつ、導尿の有無)
- 殿部の便尿による汚染と褥瘡の発生リスク、褥瘡の治癒経過との関係などを分析する大切な要素となります。
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褥瘡初診時の硬結の状態
- 初期の褥瘡をケアする場合、とかく触診を省く傾向があります。触診によって多くの大切な情報が得られます。
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初診時硬結とポケット形成の関係
- 褥瘡初診時の触診を正確に行うことによって、ポケット形成の予測など、今後の褥瘡の経過がある程度予測できます。
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原疾患と褥瘡発生との関係
- 多くの疾患との関係を調べました。
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身体状況と褥瘡発生との関係
- 廃用萎縮、寝たきり、、意識障害など、どのような症状、所見が褥瘡発生と密接な関係があるか調べました。
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褥瘡発生時の血液検査、生化学検査
- 血清アルブミン値、ヘモグロビン値などと、褥瘡病期との関係を分析しています。
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栄養摂取 (褥瘡発生時、褥瘡初診時)
- 褥瘡発生時や褥瘡初診時の栄養摂取状況と、褥瘡の経過との関係の分析を進めます。